Royue

80キロ離れた独居の母の介護を中心に起こったこと、その後の施設入所後のことを書いています。

介護153:今日の面会・・母はわかっている!

92才母の腎盂がんステージ4で、2024年5月4日に施設で転倒し、大腿骨骨折の手術で3週間入院、5月24日にホスピスへ転院し17日目の状況です。

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母のいるホスピスのレイアウト

2024年6月9日(日)、今日は日曜日ですので、女房、長女と3人で面会に行きました。いつも通り14時に母の個室に行くと、看護師さんがいたので、母の食事のことを聞くと、「昨日の夜からほとんど食べられていませんね。今日は朝から眠っておられる時間が長いですね」とのことでした。母は、少し喉から音を出して眠っています。ここのホスピスのF病院へ転院したすぐの時のように・・

私は、敢えて大きな声を出して、「R(私)や来たで。喉渇いていないの、水は?」と言うと、小さくを目を開けました。看護師さんが、その後に気をきかせたのか、「口の中をケアしますね」といって、水をつけたスポンジを持ってきて母の口の中をケアしてくれました。私は、母を「しっかり」眠りから起こしたので、早速、手指をアルコール消毒して、母の首筋のマッサージを始めました。従妹の看護師のCちゃんに教えてもらったこの声を掛けながらのマッサージですが、これがなければ、ベッドの横のベンチに座って、せいぜい写真を見せるか、じっと母の様子を見ているかしかないのですが、これのお陰で母の反応がよくわかります。「気持ちいいの?」と言うと、母はもう今日は、ほんの小さな頷きというか、顎がかすかに動くだけなのですね。今日もまた足先を少し上に上げることもやってみましたが、これは昨日と同様にほとんど反応がありませんでした。でも、母がしっかり生きているのがわかります。体温も平熱です。

母にこのマッサージをしている間、ずうっと私は色々と昔のことを考えてたりして、ちょっと感傷的になるのです。でも、私の表情はマスクのお陰で女房と長女にわかりませんので、好都合です。

今日は、昨日よりも母の反応は小さくなっています。でも、まだ私の言うことはしっかりわかっています。それは、首筋のマッサージをして、かすかな反応を見ているからなのです。今までみたいに、じっとベッドの隣のベンチに座って見ているだけでは、そんな反応はわからなかったでしょうね。Cちゃんに感謝です。

マッサージを通して、母は瘦せ細っていますが、体に残っているあらん限りのエネルギーを使って、最後の命の火を精一杯に燃やしているように思えます。

今日はひとつ発見がありました。それは、母の目線の先の壁に看護師さんが、家族の写真を数枚クリアシートに入れて貼ってくれていました。有難し。

1時間弱こんなことで時間を過ごし、母に「ほな、帰るは」というと、かすかに左手を動かしたように見えたように思えたのは私だけでしょうかね。