Royue

80キロ離れた独居の母の介護を中心に起こったこと、その後の施設入所後のことを書いています。

介護130:私の生検結果は?・・前立腺がんステージ?

2024年3月1日に92才の母が腎盂がん(ステージ4)を告知され、4月30日に介護者の私が前立腺がんの告知を受けました。老老介護、癌癌!介護となりました。

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ホルモン治療の薬の説明書

今回は、私のことです。

2024年5月8日、今日は県立がんセンターに生検の結果を聞きに行く日です。前に書きましたように、4月30日の生検の最中に担当のS先生から「前立腺がん告知」は受けていますので、今日は生検(細胞をとってがんの有無と悪性度を調べる)でのグリソンスコア(がんの悪性度)と今後の治療(先生は根治治療というが・)についての相談です。今日は女房が一緒です。

朝8時半に着いて、尿検査のための尿採取のみで診察を待ちます。10時頃に呼ばれました。いつも思うのですが、S先生のうしろで話を聞いて無言でキーボードをたたく看護師さんがいるのは、なぜでしょうね。どうも病院のしくみというか体制がわかりません。

私と先生はある程度の認識は共有していますので、最初の段階でS先生から「グリソンスコアですが、5+5で10でした。」というのです。1週間前の生検の最中での話では、確か私が「6から8ぐらいですかね」と聞くと、S先生は「PSA132ですし、高悪性の可能性があるので7か8ぐらいでしょうかね」との回答でした。それが「10」って、1から10ですから最高の値です。ということは、私の前立腺のほとんどは悪性のガンで覆われているということになりそうです。CTを見せてもらうと、幅約30mmの前立腺のほとんどがまだら模様の同じ色で、これが全部がんという訳です。私とほぼ同じPSA130代のブロガーでグリソンスコア8の方の記事に「全体の中の20mmくらいががん」というのが記憶にありましたが、私の場合はさらに悪いようです。また、CTで膀胱に浸潤しているがんも見せてもらいました。これは膀胱のちょうど真ん中の下に比較的小さなまだらの灰色の部分らしいのですが、前立腺に比べれば小さながんのようでした。

私からS先生に、「TNM分類は、T4ですよね?」と聞くと、S先生は、「そうです。」の答えです。先に書いた私と同じような前立腺がんのブロガーの方は、「T3b」でがんが精嚢へ広がっているケースでしたが、私の場合は、「がんが精嚢以外の隣接臓器である膀胱に広がっている」ので、さらに悪いT4です。ですが転移はないので、がんの分類であるTNM分類は「T4N0M0」となり、ステージ3となります。

また、私から「水腎症」のことを聞きましたが、S先生からCT画像を見ながら「確かにここに白く見える水腎があるのですね。でももっと大きい人もいるし・・」ということで、相変わらず原因は不明です。

その後、S先生は、今後について、「当面ホルモン療法(内分泌療法)を6カ月やって、放射線治療ですね。ホルモン療法は、注射は「リュープリン」(リュープロレリン酢酸塩で商品名がこれ)、飲み薬は「カソデックス」(ビカルタミドで商品名がこれ)で、この後に「ニュープリン」を打ってもらいますね」とのことになりました。私がまさか今日から始めると思っていなかったので、ちょっと戸惑いましたが、転移の心配もあるのでまあ早いに越したことはありません。また、ニュープリンは3カ月に1回注射すればいいのですが、取り敢えず1か月分を打って様子をみてから次の機会に3カ月を打つことにする由です。まあ、副作用もあるのでしょう。

私から「前立腺のほぼ全体ががんならどうやって放射線を当てるのですか? またX線だと膀胱のがんには届きにくいのではないですか?」と尋ねると、「ホルモン療法でまず前立腺を40ccから20ccくらいにします。同時に膀胱のがんも小さくなっていますので、それから360°角から前立腺全体に放射線を当て、その後に膀胱にも当てます。皮膚にも当たるので、多少は影響がでますね」とのことでした。

また、私から先生に、「副作用で私は特に”鬱”が心配です」と聞くと、「人によって違いますね。出ない人もありますし・・」とのことでした。今回は約20分程度話を聞きました。まあ予め用意してきた質問はクリアできたと思います。

その後、1階で薬剤師さんに薬の説明を受けに行きました。時間があったので、もってきた「前立腺がんの本」(下に記載の本)で調べると、今日処方された薬が掲載されていました。標準的な処方ですね。

そもそも前立腺がんは男性ホルモンで成長するので、それを止めるのがホルモン療法(内分泌療法)です。今回処方の「リュープリン」は、LH-RHアゴニスト薬とあり、素人の私の解釈ですと、まあ大量に男性ホルモンを作る命令を出し、4日間出し続けさせて(これは一旦増えるのでフレアアップと呼ぶ由)、その後に枯渇させる方法のようですね。

同時に前立腺に入ろうとする男性ホルモンにキャップをしてブロックする飲み薬の「ビタルタミド」を併用するやり方(CAB療法と呼ぶらしい)で、この本にも掲載されていて一般的なようです。

薬剤師さんは丁寧に10分くらいかけて説明頂きました。私は話し易そうな方だったので、「この薬では、鬱になるので高層階に住んでいる人は心配という記事を見たことがあるんです。大丈夫ですかね?」と聞くと、「??人により副作用は違いますね・・」でした。ちょっと不適切な質問で、言ってから反省しましたね。また、車の運転の可否について聞くと、そのことは説明書(名称?)には書いてありませんとのことでした。

その後、2階に行き、「ニュープリン」の注射となりました。注射した場所に薬剤が残って徐々に浸透していくのですね。。最初は左のお腹の肉を少したるませたところに、次は右のお腹、次は左の背側と場所を変えて打つのですね。そんな注射は初めてでした。まあ何とかすぐに終わりました。

そんなこんなで12時過ぎにすべて終了し、会計を済ませました。4月からの県立がんセンターでの費用は、高額療養費織り込みでも入院の食事代等あり76,740円、近所のTクリニックが11,490円、計88,230円也。うーん必要経費にしては、任意保険もなく懐に効きます。

2024年5月9日、ホルモン療法を始めて2日目ですが、今のところ副作用はありません。「リュープリン」は4日間は、男性ホルモンを目一杯に出し続ける(フレアアップ)と本(下の本です。これは本当によくまとまっています!)には書いていますので、これが切れるまでは、きっと「男っぽい」のかもと素人ながら思いますが・・

 

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