Royue

80キロ離れた独居の母の介護を中心に起こったこと、その後の施設入所後のことを書いています。

介護148:毎日の面会・・今日は小さく頷くだけ!

92才母の腎盂がんステージ4で、2024年5月4日に施設で転倒し、大腿骨骨折の手術で3週間入院、5月24日にホスピスへ転院し12日目の状況です。

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母のいる4階で見つけた日当たりの良いバルコニーですが・・

2024年6月4日(火)、今日も車で女房と14時に面会に行きました。

昨日は風呂のあとの熟睡で、一言も話しができませんでしたので、今日は期待をして行きました。部屋に入ると母の左側に角度のついたスポンジが置いてあり、右に少し体を傾けています。床ずれ防止なのでしょうね。目を少しだけ開けていたので、「R(私)や来たで」と言うとわかったようなのですが、かすかに顎が動いたかに見えるだけで、反応が少ないのです。あれって思いました。つい2日前は、手も動かせていたし、頷く動作もはっきりしていたのですが、今日は、まあ別人のようです。このホスピスのF病院へ転院して以降は、毎日の面会での一喜一憂は慣れてきたと思っていたのですが、少しショックです。

頭も動かさず、目とほんの小さく頷くときの顎の動きだけなのです。スマホに入れてきた母の好きな曲「母なる海」と「オンリーユー神戸」を聞かせても目だけです。でも、その後に私が、この前、たまたま同窓会で小学校の友人に会ったことを言い、その友人のお母さんを覚えているか聞くと、反応するのですね。かすかに頷くのです。何と半世紀以上も前の私が小学校の時のことで、大阪の南の方で古墳だらけの町で「白鳥」という町に住んでいたのですが、皆、家が近所で、母親同士も年もほぼ同じで、母はいろいろと世話役的なことをやっていたので覚えているのですね。「あの布団屋さんのNちゃんのお母さん」とか、「あの自転車屋さんの隣のSちゃんのお母さん」とか言うと、しっかり小さく頷くのです。私は何か共通の話題を探して、会話を続けるのですが、母と息子である私との共通の話題って、この状況でとっさにすぐ思いつくのは、そんなもんくらいです。母には申し訳ないと思いますが。

その後、看護師さんが来たので、食事のことを聞くと、「フルーツを少しだけ食べられたようですね」とのことでした。昨日持ってきたひと切れのメロンのことでしょうね。あずき味の高カロリーの「アイソカルゼリー」も養命酒もダメだったのでしょうね。

昨日の看護師さんは、養命酒のことを満面の笑みで言ってくれましたが、今日の看護師さんは、それ以上のことは言わずでした。ちょっと寂しいですね。

母の様態は、多分にモルヒネの投与量にもよりますが、今日の感じでは、もうそんなに時間は残されていないと思いますね・・・

その後、また持ってきたメロンひと切れを看護師さんに渡し、母の手をとって「ほな、帰るで、明日また来る」と言いました。母の手は思いのほか暖かいのでびっくりしました。