Royue

80キロ離れた独居の母の介護を中心に起こったこと、その後の施設入所後のことを書いています。

介護8:介護でお世話になった兄のようなTさんの死

2023年3月23日の昼に電話があり、私が小さい頃からもう60年近い付き合いで、まるで兄のように慕い、文字通り今まで「兄ちゃん」と呼んでいたTさんが、深夜0時30分に亡くなったと奥様から電話がありました。このTさんは、母の介護で、母が転倒して病院に緊急で行った時にたまたま来ていた息子さんと駆けつけてきてくれたり、翌日に母のベッドを一緒になって2階から1階に降ろしてくれたり、夜中に停電があった時(実はこれは停電ではなく、母のリモコン操作ミス)には、深夜23時に駆けつけてくれたり、しょっちゅう様子見に来てくれたりと何かとお世話になり、また、母の今後のことや介護施設のことで経験や知見のあるTさんでした。

Tさんは、ここ1年ほど前から胃がんで闘病されていましたが、昨年秋には、抗がん剤「オプチーボ」が効き、ゴルフ(18ホールを回れて喜んでいたのに・・)の復帰まで果たしたものの、今年の初めからこれが効かず、この3月になってからは苦しい在宅での闘病生活でした。

私は母の介護で帰省の折には、必ずTさんの顔を見に行っていました。もう、母のことで、車ですぐに駆けつけてくれる人はいなくなりました。介護のことで何でも話しができるのは、奥様ひとりになりました。困った。このことは、逆に言えば、母を明石に連れていく以外に方法は残されていないのですね。

なお、Tさんはがんと闘いながら、亡くなる直前まで、自分自身の告別式の手配までしていたとあとで聞かされました。このTさんの通夜と告別式のために、私は今月4回目の帰省をしましたが、Tさんのことは、もちろん母もよく知っていますので、亡くなったことを言うべきかどうか悩みました。今の母の状況を考えるとどうしても、言えません。その後に奥様とも相談したのですが、暫くはこのままで行こうかと考えています。