Royue

80キロ離れた独居の母の介護を中心に起こったこと、その後の施設入所後のことを書いています。

介護29:新田恵利さんの「悔いなし介護」を読んでーーー☆☆☆☆☆です!

 

 

(新田恵利さんの6年半の在宅介護記録です)

2023年5月16日に、たまたまブックオフの特価の棚を眺めていたら、この本がありました。2021年10月31日の発行ですので、約1年半前です。一気読みしました。

芸能ネタには疎いので、よく芸能人の名前を言い間違い、女房に指摘というか、「認知症じゃないの」と言われています。(この時は本当に腹が立ちますよね。しばらく女房とは喋りたくなくなります。)

新田恵利さんの名前と「おニャン子クラブ」ぐらいは知っていますよ。でも、私よりひとまわり以上も年下ですし、世代が違うのです。たまたま、タイトルの「介護」と著者の名前とカバーの写真が目に入ったのです。

認知症の本って、学術的か保険医療的な本ばかり多いように思うのですが、今までに紹介してきた「母さん、ごめん」(松浦晋也さん)や、この本もですが、探せば結構あるのですね。リサーチ不足でした。

この本は、骨粗しょう症のお母さん、昭和3年生まれ(私の母より3才年上ですね)ですが、2021年3月に92才で看取られるまでの6年半の在宅介護の記録です。私の母は、今はまだかろうじて歩けますが、新田さんのお母さんは、ほぼ車椅子生活(一時はリハビリでベッドから車いす、トイレでの腰の移動ができるまでになったこともあった由)でしたので、この本でその大変さがよくわかりました。また、「待機入院」(施設に入るまでの名前だけの病院で、積極的に治療をしない病院のよう)なる言葉も初耳でしたし、訪問入浴のやり方などは、私の母では経験もなくこれも初めて知りました。また、車いすのための「自力!」でのリフォームや、車椅子での介護のノウハウも結構ありましたね。確かにどのような施設へ行っても、まずはトイレの心配がありますよね。

また、この本は「終末医療」というか「終末介護」のことが書いてあり、貴重な内容でした。介護の本って、自分で経験されていると文字にでますよね。その意味で、実際に一からやられた実践の本と思いますね。

それと、頼り甲斐のある優しいお兄さんのことも印象に残りました。

最後に、ストレス解消で新田さん自身の風呂好きが書いてありました。ご本人のことは正直あまり知りませんが、私と同じで好感がもてましたね。