Royue

80キロ離れた独居の母の介護を中心に起こったこと、その後の施設入所後のことを書いています。

介護21:「母さん、ごめん。②」を読んでーーーこの本に感謝!。☆☆☆☆☆

松浦晋也さんの「かあさん、ごめん。②」

松浦晋也さんの「母さん、ごめん。」については、介護16で触れましたが、認知症のお母さんの介護で松浦さんが経験されたことと、私の母の場合では、ほぼ8割が同じと書きました。今回は、この続編となります。

松浦さんの場合は在宅介護が2年半、私の場合は、ほぼ4年でした。その後は、松浦さんも私の母も、グループホームへ入所したというところまで同じです。この本は、グループホームに入所されたお母さんのその後4年間の記録ですが、2023年4月3日に入所した私の母の今後について、非常に示唆に富む内容で、一気読みでしたね。

私の場合は、在宅介護ですが、同居ではなく、遠距離(80キロ)介護で月に多くても4回の帰省でしたので、多少は楽だったのでしょうが、それでも、喘息による内科の通院や緑内障による眼科の通院、転倒による脱臼や顎の骨折での緊急呼び出しとその後の頻繁な通院の時期もありました。また、アルフレッドカメラで一日数回、母の様子を見ていましたし、電話やショートメールでの伝達や確認で、それなりにストレスはありましたね。皆さんそうなのですが、デーサービス(週3日)と訪問看護師さん(週1日)、掃除・買い物・料理のヘルパーさん(週3日)の時以外は、気が抜けませんでした。

そんな中で、グループホームへ入所となったので、実は内心「ほっと」していた部分があったのですが、この本を読んで、これからもとても「ほっと」できる状況ではないことが理解できました。中でも、私の母の場合に、今後、ケガや病気の時に、もし頻繁な通院となれば、グループホームの管轄から離れて自己責任になること、その場合に一旦退所になりうること、緊急時には頻繁にグループホームから呼び出しと通院要請や緊急事態の判断を求められることなど実例をもとに書いてありました。また、当初の想定外の費用、例えば、医療費、特に手術費もあるのですが、褥瘡予防マットレスのレンタル料(月9000円)とかは、お値段も?なので参考になりました。

また、母の入所したグループホームでも「看取り」までやってくれるのですが、その実態、すなわち「看取り」の宣告の方法や、体制などについての説明は、経験のない私にとっては感謝以外のなにものでもありませんでした。

それにしても、松浦さんの弟さんと妹さんは、心優しい上に、みなさん仲が良くていいですね。私は、31才の時に2つ違いの兄を亡くし、一人っ子のようなものです。羨ましい限り。

この本は、2022年6月の出版ですから、ほぼ1年前でしょうか。今はどうなのかと思ってネットで調べてみましたが、出てくるのは、「宇宙とテクノロジー」の話ばかり?。私のリサーチ力ではだめでした。それにしても、本業の宇宙以外でもこの精緻な文章を書けるのはさすがプロですね。すごい!!