Royue

80キロ離れた独居の母の介護を中心に起こったこと、その後の施設入所後のことを書いています。

介護80:本日100歳(祝)の新聞広告?・・・佐藤愛子さんの本を読んでみて

 

11月5日の新聞の広告にびっくり!

以前にブックオフで買った本で、佐藤愛子さんの「増補版 90歳。何がめでたい」が本棚にずうっと放ったらかしにしていました。母よりも8歳も上の1923年生まれです。そんな折、11月5日の朝刊の紙面の3分の1ほどの大きな新聞広告(上の写真)を見てびっくり。そうか、いつの間にか100歳になったんだあ・・ですね。そこで、この「90歳。何がめでたい」の増補版を取り出して読んだのです。

まあ、簡単に言えば、世の中を少し斜めから見る感じで、色々な事象をちょっと皮肉っぽく、一般のおばちゃんか高齢者目線で語るのですね。これがなかなかどれも秀逸なんです。読んでいて「にやっ」とするような話が多く、一気読みで楽しい時間でした。

この「90歳何がめでたい」増補版は、93歳の時の発行ですが、この時点でも、当然ですが頭脳明晰なのですね。そこで、現在100歳の今はどうかと思ってネットで調べたのですが、写真もあり、対談の内容も掲載されていました。

それがこれ。

fujinkoron.jp

この「婦人公論」の記事が最近の様子を伝えていますが、いまだ変わらずのようですね。100歳超えでまったく頭のシャープな人って、私としては、以前このグログ(介護63)で書いた信友直子さんの「ぼけますから、よろしくお願いします」の100歳のお父さん以来です。世の中には、こんな人がまだまだいるのでしょうね。一体、人間の脳というのは、どんなメンテをすれば、100年も維持できるのでしょうね。長くメーカーにいた私としては、そんなことをいつも考えてしまいます。

佐藤愛子さんのことを、このブログを書くために、少し調べてみたのですが、その家系や交友関係のことを知りました。父親の佐藤紅緑さんのことは私の世代ではわかりませんが、複雑な!2人の異母兄(あの作詞家のサトウイチローさんは20歳上の異母長兄)や、交友関係(私の世代ではおなじみの遠藤周作さん、川上宗薫さん、北杜夫さん等)のことが、書かれていて(おもしろおかしく?)、特にその家系のことや交友関係を書いた代表作のひとつの「血脈」を読みたくなりましたね。

また、佐藤愛子さんは、私のよく知る大阪市住吉区帝塚山の生まれとありました。それに西宮育ちなんですね。大阪、関西オリジンの自虐的というか、あっけらかんというのは、どこかこの本「90歳。何がめでたい」に通じるものがあるように思うのは、私だけでしょうか?

映画化もされる由ですが、どうしようかなあ・・。