Royue

80キロ離れた独居の母の介護を中心に起こったこと、その後の施設入所後のことを書いています。

介護120:2つ目の緩和ケア病棟(ホスピス)訪問・・怒り心頭に発した!

 

今度はO病院を訪問!

2024年4月9日(火)、今日は14時から予約してもらった二つ目の緩和ケア病棟(ホスピス)のあるO病院の訪問日です。4月6日に訪問した最初のF病院は少し遠い(7キロ)ので、出来れば近いここのO病院(3キロ)の方がいいかなと思って13時15分に車で母を迎えに行きました。朝から雨で、少し止んでくもりになったばかりです。今日は早く終わって、もし雨が止んでいれば、母を近くの公園の桜を見せてやろうと思い、念の為、車椅子を車に積み込みました。

13時半過ぎにO病院に着きましたが、ここはロータリーもなく、雨よけもなく、車を止めるのも狭くて困りました。車から車椅子を出して、母を乗せてフロントで待たせ、駐車場へ車を止めて戻ってくるのさえ、ひと苦労ですね。

受付を済ませて待っていると、呼び出しがあり、「緩和外来診察中」の看板のかかった部屋の前に行き、狭い通路で待っていると中から呼び出しがありました。

部屋には、先生の机と患者用のベッドがあり、椅子が3脚で比較的広い診察室です。そこには若い男の先生と50才代くらいの看護師さんがいて、早速面談が始まりました。先生からガンの告知の経緯について聞かれたので、私から3月のA医療センターでのことを言いましたが、それ以降に先生からは、「ここではいっさいの検査はしません。血液検査、検尿、CTもしません。痛みの緩和で医療用の麻薬を使うこともあります」とのことで「検査なし」を強調されていました。まあわかるのですが、少しきついなあという感じです。私が今まで「ガンではなく腫瘍と言っていますが・・」と言いましたが、ほぼ考慮されませんでしたね。また、私からここに入所するタイミングについて聞くと、「それは、Cグループホーム提携病院のS先生の判断です」と、これは、F病院と同じでした。それと、先生は緩和ケアの場合は2か月以上はダメなので、その場合は、家に戻るか、出てもらうとのことでした。また、病床数のことを聞くと、「それは看護師さんから聞いて下さい」とのことで、まあ、約10分で先生の面談は終了しました。

その後、母と私は、診察室から出て、すぐ前の狭い廊下(下の写真)に移動しました。どこか他の部屋に行くのかと思ったら、この狭い廊下で話をするようです。すぐ向こうの部屋では事務の方や数名の女性が見えていて、その部屋のドアを開けたまま、看護師さんから母と私に「緩和ケア病棟のルール」の話がありました。

私は、こんな狭い廊下で、こんなシリアスというか、タッチィな話を、後ろの人達に筒抜けでするの?と思いましたね。その場所がたまたま来た時に撮ったこの写真!です。

私自身は、母がこの場所に同席さえさせたくないのに、まあ、言ってみればオープンで、それはそれでそう言ってくれれば我慢もするのですが、何ら配慮もなく、まったく知らない人が聞ける状態で、そこは、たまたま待っている患者さんも母のすぐ後ろにいないだけの状態でした。こんなところでする話かーいと思いましたね。

うしろに見えるのは事務の方なのか、部屋の中には結構な人がいますし、話の途中でも人が行き来します。そんな中で、「看取り」の話や、入院ルール、面会ルールの話をするのですね。看取られる母を前に、ましてその母は認知症で我々の話が全部はわからないとはいえ、「看取り」「看取り」と言われるのはどうなのでしょうね・・

その看護師さん曰く、まず病床は、ここでは2階に緩和ケアの個室が18あり、相部屋はないとのことでした。また、もし満床の場合は、一般病棟で入院して空きを待ってもらう由で、今は満床とのことです。特に強調されていたのは、面会ルールで、平日(月~金)はトータル1時間可で1回2名のみ、土日祝は、どれか1日で、予約制で、14時から30分毎で16時半までの枠で予約する必要ありとのことでした。まあ管理側の大変な気持ちはわかりますが、そこまで強調すべきものでしょうかね?

見学のことはこちらから聞く前に、「見学はできませんので、写真で説明します」と言い、レイアウトの書いたパンフレットはもらえましたが、ラミネートフィルムに入った古い写真!?での説明でした。

最後に費用のことを聞くと、「それは会計の方に聞いてください。基本的には入院と同じです。」とのことで、私は、ただただあっけにとられました。

私は平常心で聞いていたのです。でも、この廊下での説明と、費用のことについて「私は知らない」と言われたので、流石に限界にきましたね。怒り心頭に発しました。ブチ切れました。私は慎重に言葉を選んで(選んだつもり)、「後ろのドアも閉めず、廊下でこのような母の最期(さいご)の話をするのは如何なものでしょう。違和感がありますね。母のプライバシイーってどうなんでしょう。それと、私は母にもこの話は聞かせたくないと思っていました。」とマスクをしているので、くぐもった声でゆっくりと言いました。まあ、最近のストレスもあったのでしょう、かなり頭に血が上っていましたが、カスハラ(この場合は、ペイハラすなわち、患者=ペイシャントハラスメントと言うらしい)に当たらないように言いましたが・・

その後、私は母の車椅子のブレーキを外して、フロントの方へその看護師の顔を見ないでそそくさと行きました。そしたら後で、会計の伝票をもってその看護師が追いかけてきたので、私は、「ここには多分来ると思います。でも、今日の話は違和感がありますね」といい、なぜか額に汗をかいているこの看護師に言いました。一応の糸は繋いだつもりですが・・・

今日のこのO病院の対応は、「人として」の配慮に欠けると思います。私たちが廊下で話をしている時も、先生のいる大きな部屋には誰も入室していないのは、ドアのすぐ前の廊下で話をしているわけですから判ります。であれば、大きな診察室で先生が一緒にいてマズイのでしょうかね。先生が席を外すのもあります。現に先日6日のF病院では先生はそうしました。私は、F病院のことがあったのであまりの扱いの差にびっくりしただけで、このO病院ではこれが常識なのでしょうね。最初にF病院に行っていなければ我慢できたかもしれません。

まあ、できればここには母を入れたくないと思いました。

その後に会計を済ませ、気分が乗りませんが、せっかく雨がやんでいたので、母を車に乗せ、近くの「石ケ谷公園」に桜を見に行きました。ここはほぼ1周400メートルトラックの競技場の大きさで、廻り全部を桜が取り巻いています。でも、この日は強風で満開の桜も結構散っています。母は、車の中で持ってきたいつもの「いちご」を美味そうに食べながら、「ほんまにきれいやなあ。でも、今年はもう最後やな」と言いました。来年も見れると思っているのでしょう。

これを聞くと、何か切ないですね。今日の私は、流石にブチ切れて「母さん、ごめん」です。

車から公園の満開の桜を見る母