Royue

80キロ離れた独居の母の介護を中心に起こったこと、その後の施設入所後のことを書いています。

介護119:緩和ケア病棟(ホスピス)を訪問・・母と見学!図書館のような?

2024年4月6日(土)は、Cグループホームの提携病院のSクリニックから「緩和ケア病棟」(いわゆるホスピス)のあるF病院に10時に予約をしてもらい、受け入れのことを聞きに行く日となっていました。

朝9時15分に母を迎えに、Cグループホームに行くのですが、私の女房が、土曜日で仕事(かろうじて現役です)が休みということもあり、行くと言い出しました。女房が母と会うのは、1年前の入所日以来ですね。1年前の入所時では、母は女房のことが判らずでしたので、女房も諦めているというか、もう会っても意味がないと思っているのですね。でも流石にホスピスとなると気にはなるのでしょう。母の介護についての女房の関与は最小限です。今まで嫁姑関係では、結構意見が違い喧嘩もしましたので、私からは、今はいっさい何も言わないのが得策と思っています。その件はまたいつか書ける時がきたら・・・

グループホームの2階から1階のフロントに出て来た母は、明るい顔なのですが、足の浮腫みが外から見てもすぐわかるほどになっています。横にいる女房のことは、多分ヘルパーさんとでも思っているのでしょうね。

施設から預かった予約票と先生への資料を持って、車で7キロ、20分ほどで着いたホスピスのあるF病院は、建物も新しく、フロントも本棚があったりして、そんなに大きくはないのですが、少し趣の違う「図書館のような」病院です。(写真)

10時の予約で、ほぼ時間通りに誰もいないがらんとした2階の会議室に通され、担当の若い女性の先生と看護師さん2名、こちらは母と女房と私の3人での面談です。最初に先生から緩和ケアとはどういうものかの説明があったのですが、その説明の中でも、再三「ガン」という言葉が出てきます。その後に先生から「ガンの告知はどういう形でありましたか」と聞かれたので、私が、「3月8日にA医療センターで担当の先生から、母と私の前で言われました。その後は、私はできるだけ腫瘍と言うようにしています。」と少し強調して答えたのですが、そもそも母がちゃんと理解しているかはわかりません。多分、理解していないと思います。そこで私から先生に「母だけで話をされるなら我々は席を外しますし、逆に母に外で待ってもらうのもどうですか? 私はこのようなことは初めてですし、こんなケースはどうされるのですか?」と聞くと「患者さんへの告知が前提ですので・・」ということでした。そこで、しばしの沈黙のあと、私から「じゃあーこのままで粛々とやりましょう」と言いましたので、以降は先生はすべてガンという表現を使いました。

その後、先生から多分、マニュアル通りの説明がありました。要は治療はしないことが前提なのです。私は、来る前にこの病院のホームページにある動画を見ていたのですが、ほぼそのままの内容でした。ちなみにここの緩和ケア病棟の病床は30床で、内、個室が6床で、個室は現在満床の由です。そのような話の中で、私が質問したのですが、「どのようなタイミングでここへの入所を決めればいいのですか?」と聞くと、先生は、「Cグループホーム提携病院のS先生が判断されます」とのことでした。その後、この説明内容を聞いたというサインがほしいということでしたので、私が母に「名前は書けるよね」と聞きました。すると、私は半信半疑だったのですが、母が頷き、嬉々として自らしっかりした漢字でサインをした!のでした。それから、私も母の書いたサインの下の「代筆者欄」に書こうとすると、「ご本人のサインがあれば、要りませんよ」って言われました。認知症でもこの場合の自筆サインは有効なのですかね。世の中、ちょっと怖いですね。びっくりしました。まあ、具体的に入所となると、すべてまた一から私がサインすることになるのですが。それにしてもその際に、「いっさいの治療をしません」ってサインは重たいですね。

その後、先生は退出し、看護師さんからここのルールについての説明がありました。その中で、面会のルールについては、その時の状況によるとのことで、現在のルールは、14時から17時までで、個室の場合は、1日1回のみで30分間で4人まで同時に、相部屋の場合は、1日1回のみで15分間で2人まで同時とのことで、それぞれ1日に別の人で2回はできないことを強調!されていました。費用は、普通の病院に入院するのと同じ「入院」の取扱と同じようで、健康保険の高額療養費が使え、その範囲(母の場合は24600円)と、これに食事代とレンタル費(テレビ、冷蔵庫、洗濯機等)、室料金差額(個室1万円/日)がかかる由でした。なお、ここの入所者の入院日数はだいたい2週間くらい(最期という意味)で、長いケースで2カ月で転院したケースがあったとのことでした。以前に、ほぼ姉の「T姉さん」に聞いたのと同じ2週間でした。また、説明書の中に、「飲酒も可能」としっかり書いてあったので、これもT姉さんに聞いていた通りで、まさか書いたものを見るとは思いませんでしたね。

飲酒も可能と書いてある!

なお、「個室を希望されますか?」と聞かれたので、「空いていれば個室にします」と答えておきました。

20分ほどで一応の説明を終え、「見学ができますか?」と尋ねると、「いいですよ」となり、全員でエレベータで4階に行きました。ここは、まだ5~6年ということで、広々とした1フロアがすべて緩和ケアフロアとなっていて、綺麗さにびっくりしました。この綺麗さは私の予想を超えるものでした。

見学の間に母に何かを聞くことはしませんでしたが、私から、「もし腫れがひどくなって、痛くなったときにここに入院するかもしれんねん」とだけ言っておきました。

帰りの車の中で、いつも通り母には、家から持ってきた「いちご」を食べてもらいました。母は、相変わらず美味しそうにいちごを食べていましたね。

 

図書館のような・・