Royue

80キロ離れた独居の母の介護を中心に起こったこと、その後の施設入所後のことを書いています。

介護139:母がホスピスへ転院!・・私もモードを変えるべきか?

92才母の腎盂がんステージ4で、施設で転倒し、大腿骨骨折入院で2週間経過、手術後14日です。

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介護タクシーで転院!

2024年5月24日(金)今日は、A市民病院からホスピスのあるF病院への転院の日です。朝8時15分に車で家をでて、9時前にA市民病院に着いて、精算をしました。母の20日間の入院費は、20700円でした。10%負担と高額療養費制度があるので助かります。この金額は本当に有難いです。これ以外にパジャマや日用品のレンタル費は別途、家に請求が来る由です。

その後、母のいる5階のナースステーションに行き、言われた通りに待っていると、9時半頃に担当の看護師さんが荷物と薬、ガラケーテレビカード等を持って来てくれました。今はモルヒネを処方しているとのことで、これも結構時間がかかるようです。後で聞いたところ、モルヒネは1時間ごとに1錠(飲み薬)しか使えないとのことで、母の場合は、痛くない時は処方しないようですが・・

私は待ち時間を利用して1階にテレビカードの返金(ほぼ全額返金)処理に行きました。その後、病院から頼んでもらった介護タクシーの運転手さんが車にのせる担架のような(車椅子にもなる)もの(上の写真)を持ってきました。その担架で病室から出て来た母は、不安げな表情です。多分、状況を理解できていないのでしょう。

10時になって、介護タクシーに母を乗せてもらい、私は自分の車で追いかけます。Y病院について、介護タクシーの支払い(1.5キロですが7700円)と受付を済ませ、担当の看護師さんに4階の緩和ケアのフロアに案内されました。その後、母は個室に行き、その間、私は看護師さんから説明のあった緩和ケアの入院に際しての書類の作成をして、11時から担当のN先生(前に見学で会った)から説明がありました。そこで新たに判ったことがありました。それは、ここでは「2か月が限度」と思っていましたが、言わば「看取り」の段階となれば、3カ月以上でもここに居れるということでした。まあ取り合えず選択肢が増えました。私は先生に経験値として今の母の様態からみて、予後(≒余命)がどのくらいか聞きましたが、当然ですが「それは人それぞれで・・」ということになりました。でも、聞けば聞くほど、先生も看護師さんも多分、母の予後はそんなに長くないと考えていると思いましたね。これは言葉の端々からの私の単なる推測ですが。

その後、担当の看護師さんが「これからのことで今後のお願いがありますので、少し踏み込んだ(表現が思い出せず?)話になります」と言い、「これからの過ごし方について」というパンフレット(下の写真)で説明がありました。

人の最期のこと!

要は、人が亡くなる1週間前は、眠る時間が長くなること、亡くなる1か2日から数時間前は声をかけても目を覚ますことが少なくなること、喉元でゴロゴロという音がしたり、息をすると同時に肩や顎が動いたり(あえいでいるようだが違う)とか、手足が冷たくなり脈が弱くなることなどの説明を受けました。また、症状が急変することもあるので、その時の対応など具体的に説明をされましたね。葬儀会社にもパンフレットをもらっておくことも言われました。それと「エンゼルケア」の話、映画「おくりびと」ででてきた旅立ち後の肌の保湿等なのですがこの申込のことも・・

まあ、緩和ケア病棟のベテラン看護師さんですから、経験値として最期の時期はある程度わかっておられるのでしょうね。本音は聞き出せませんが、母はそう長くはないと思いました。もう私も徐々にモードを変えるべきと思いました。言わば臨戦態勢に。

その後、母の病室(個室)に行きました。前に見学にきて見ていますが、新しくて綺麗です。看護師さんが2人がかりで着替えをし、またモルヒネの処方をしているようです。A市民病院で9時半頃に処方して、まだ1時間半ほどしか経っていません。まあ母の状況はそういうことなのでしょう。母の今後の食事のことを細かく聞かれました。朝はパンかご飯かどちらが好きかとか、デザートはゼリーかプリンは好きかとか、非常に細かく聞かれました。これが緩和ケア病棟ならではなのでしょうね。母に「何か今食べたいものある?」と聞くと、少し笑みを浮かべ(下の写真)、小さな声で「チョコ」と言うのですね。久々に見た笑みです。頭はクリアですね。そこでたまたま、A市民病院に持って行って、ほぼ手をつけなかったチョコレートやビスケット等がそのまま私のバッグに残っているのを思い出しました。チョコを食べるのに、母は入れ歯(上下総入れ歯)が必要なのですが、A市民病院では、入院の全期間していなかったと思います。それを聞いていた看護師さんが、「では入歯をして食べてもらいますね」との言ってくださったので、バッグのチョコは全部、部屋に置いてきました。有難し。私は部屋を出る前に母に、「ここは立派な病院やで。しっかり食べないと良くならないで」と言って別れました。

母が笑みを浮かべた!

なお、ここでは、面会で果物などは持ってきても良いとのことでしたので、明日、何か(イチゴはもう最後か?)食べやすいものを持って来ようと思います。

また、説明のあった面会のルールは、個室の場合、毎日14時から17時の間で、1日1回のみですが、滞在時間の制限はないようでびっくりしました。また、ここは駅も近いので電車は便利なのですが、車の場合は駐車料金が極めて高いのですね。面会の場合は医療ではないので駐車料金は無料にはなりません。まあ小さいことですが。

今日の転院は、朝8時半に家を出発して、ほぼ昼過ぎまでかかりました。まあ、これでも早いほうでしょうね。さて、これからお世話になったCグループホームをどうするかですが、母の予後をどう考えるか、今日のF病院の説明を聞いて、完全に退所でいいかなと思いました。

(蛇足)

個室の場合に、差額が11000円/日、パジャマ、おむつ等全レンタル費が、1045円/日です。