Royue

80キロ離れた独居の母の介護を中心に起こったこと、その後の施設入所後のことを書いています。

介護142:ホスピスでのカラオケって?・・・サプライズで母のリクエストが?

92才母の腎盂がんステージ4で、2024年5月4日に施設で転倒し、大腿骨骨折の手術で3週間入院、5月24日にホスピスへ転院し5日目の状況です。

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母の好きな曲のピアノ演奏を聞く

2024年5月28日、今日は、15時からこのホスピスのF病院でカラオケ?があると聞いていたので、どんなことをやっているのかも知りたくて面会に行きました。普通の病院と違ってこんな催しがあるのですね。少し寂しいですが・・

私と女房のふたりで、14時半に母の部屋に行くと、母は目を開けて、窓の外を見ているようでした。昨日、次女と孫(母のひ孫)が来た時ほどは、元気で頭が「冴えわたった」という感じではないのですが、しきりに両手を動かすのです。それとしきりに何かを伝えようと喋っているのですが、私が耳を口元に持っていって聞いても何を言ってるのかわからないのですね。母はそれにまた苛立ち、また喋り出します。これの繰り返しです。喉が乾燥して声にならないのでしょう。私は何とか会話を繋ぐべく、昔の私と母の介護でのたわいもない口喧嘩のことなどを話して笑わせようとするのですがね。

看護師さんが来たので、食事のことを聞くと、果物を昨日よりは多く食べ(といっても小さなカップのよう)、ガリガリくん(アイス)も2切れくらいは食べたとのことでした。いくら代謝が少ないにしても、やはり最小限のカロリーには全然足らないのでしょう。母が食べれてないことを以前に、従妹の看護師のCちゃんにLINEで連絡したら、高カロリーの栄養食(アイソカル100、アイソカルゼリー)を送ってくれました。今日はこれを持参したので、看護師さんに渡しましたが、さあ食べてくれるかなあ?

母とは30分ほどいつもの写真を見せたりしていましたが、やっぱり昨日に比べると少し元気がないのです。でも、ひとつだけびっくりしたことがありました。それは、いつもは家族の写真ばかりなのですが、たまたまご近所の方の写真を見せてこれ誰っ?て聞いた時、私が名前を思い出せないのに、母はちゃんと「Mさん」と答えるんですね。これにはびっくりでした。

15時になり、カラオケが始まると看護師さんに言われました。こんなベッドの母をどうするのかと思ったのです。母は手から針で痛み止めを入れていて、電動なのですが、これも含めて電気コードをすべて抜き(バッテリー駆動に変えているのでしょう)、ベッドを電子ピアノのある広間に押していくのでね。電子ピアノのある広間には、すでに7人の入所者の方が集まっていました。車いすの方とベッドの方は半々くらいです。そこでリクエストもできるそうで、電子ピアノで職員(看護師さんか?)の方が、数曲演奏するのです。流石に前にでて歌う人はいませんが、ピアノを聞くだけで十分ですし、口ずさんでいる人や、手で持つ鈴のついた楽器(名前は?)で職員のみなさんと一緒になってやっていました。その日は、そこでのサプライズだったんでしょうね。ここに母が転院した時に、母の好きなカラオケ曲を聞かれたので、私が2曲連絡していたのですが、その内の1曲の歌詞のコピーを全員に配られて演奏が始まりました。母に「これ、あなたの好きな ”母なる海よ” やで」(上の写真)というと、わかってるという返事でした。でも暫くするとしきりに手を天井に向けて指して動かすのです。何かを言おうとしているのですが、わかりません。どうも天井のライトが眩しいと言いたかったようです。まあこの母の好きな曲のあと、少し疲れたようなので、少し早めに部屋に戻りました。

ベッドでピアノ演奏を聞く!

今日も母は、どこかが痛いとは言いませんでした。痛み止め(モルヒネ)が効いているのでしょう。このまま、痛みもなく、穏やかに過ごしてほしいと思いました。

 

(蛇足)

5月25日にここのホスピスのF病院に母が転院した翌日に、担当のN先生からの緊急呼び出しを受け、それ以降、私はいつ呼ばれてもいいように、いわば「家で待機」状態です。その為に、たまたま5月26日に半年も前から案内のあった約半世紀ぶり!の初の中学校の同窓会に出席連絡をして楽しみにしていたのですが、結局、前日にドタキャンをしました。当然キャンセル料が発生するのですが、幹事さんの計らいでキャンセル料なしとの連絡がありました。有難し。

実はあと6月1日に、何と小学校の7年ぶりの同窓会もあり、私が幹事のひとりなのです。どうしようかとまだ迷っています・・