Royue

80キロ離れた独居の母の介護を中心に起こったこと、その後の施設入所後のことを書いています。

介護10:グループホーム入所前日・・母は断固「NO」でどうする?

2023年4月2日(日)の午後に車を運転して大阪の実家に向かいました。この日も高速道路を使わずにでしたが、国道2号線、43号線とも比較的すいていて、約3時間で着きました。

着いてから一休みして、母に「大事な話があるねん」と言って、「(私の住む)A市で10軒ほど施設を見学して、普通はめったに空けへんけど、やっと一つ空いてん。明日の朝9時に出発するから、準備して」と言いました。実はこの日までに、何度か「A市で良い施設を探している」という話はしていたのですが、いつも「そんなんいらん。ここで暮らす。」の一点張りで、押し問答の末、一度ですが、怒りながら「もうーーまかす」と言ったこともあるのです。でももう忘れてしまっています。また、いちからの話になります。この日は17時頃から30分ほど話をしましたが、「T(今のデイサービス)に行くからそんなんいらん」「ここで最後まで暮らす。もうほおっておいてくれたらええんや。勝手に死んでるから」と言い、「そんなわけにいかんやろ。俺を犯罪者にするつもりか?」というと、「そんなん、私死んでるから知らん」というような押し問答です。これがリアルな会話ですね。

かつては、初めてデイサービスに行く時も、「そんなところ行けへん。市のカラオケ(サークル)に行く(そんな距離は歩けないのに)」と言い、ヘルパーさんに来てもらう時も、「ヘルパーを家に入れてお金をとられたて聞いたからいや」でした。すべては「NO」から始まるのです。今はカラオケのできるデイサービスがお気に入りですが・・。

この日は、さすがにもう話すのをやめ、私としては、明日の朝にパジャマのままでも、強引に車に乗せて行こうと考えました。それと、その日にしなければならない仕事がたくさんありました。2階の少し小さいテレビを梱包して車に積まなくてはなりませんし、A市では準備できなかった普段着や下着をまとめて全部に名前を書かなければなりません。また、今実家にあって普段に着ていたものは、明石に持ち帰って洗濯した上で後日持って行くことも必要です。おまけに今後はこの家も空き家になるので、生ごみも持ち帰って処分しなければなりません。電気は冷蔵庫以外はすべてコンセントを抜く必要がありますし。その日は、おいしい肉でも買ってきて食べようかと考えていたのですが、結局、スーパーに行く時間もなく、冷凍庫にあったハンバーグを無言で二人で食べましたね。