Royue

80キロ離れた独居の母の介護を中心に起こったこと、その後の施設入所後のことを書いています。

介護18:「おばあちゃんは、ぼくが介護します。」「おばあちゃん介護道」を読んでーー

奥村シンゴさんの「おばあちゃんは、ぼくが介護します。」を読みました。当時30才台の孫が、祖母を介護するという話ですが、母親と祖母の仲がしっくりいかないという環境で、お金のことや仕事の対策等が具体的に書かれているのは好感が持てました。介護をすることで、この著書ができ、収入に寄与したであろうという点では拍手ですね。

私は、この本のおばあちゃんの事情と、私の母をついつい比較してしまいますが、私の母には徘徊がなく、かつ、おとなしい性格の方(私が介護のことで怒ることがしばしばでしたが、その時以外は、おとなしい性格だと思います。)だったので、この奥村さんに比べれば楽な介護だったのでしょうね。

世の中には、私よりも数倍介護で苦労されている人がいっぱいいることがわかりました。また、今回、はてなブログで同じような人が多くおられることもよくわかりました。感謝です。

 

山口恵以子さんの「おばあちゃん介護道」を読みました。独身の食堂のおばちゃんであった著者(娘)が「何としても在宅」で母の介護をする話ですが、母親と同居の娘さんとの介護では、結構あるのでしょうね。私の場合は、母親と息子で、かつ、もともと同居ではなく(盆と正月しか帰省しなかった)、遠距離介護でしたので、あまり参考にはなりませんでしたが、この二人が、何と気優しいことかと思いました。無論、書けないことが、介護の中ではいっぱいあると思いますが、私の場合は、いつもイライラとしていましたので、世の中には、本当に忍耐強い人がいて、私とは真逆の介護が成立していることを、「いまごろ」になって知りました。ネットで調べると、このおばあちゃんは、この本がでた翌年2019年1月に、山口さんが自宅で看取られたとのことで、初志貫徹されていますね。なお、山口さんは、食堂のおばちゃんから小説家となり、介護をしながら「松本清張賞」をとるというサクセスストーリーです。