Royue

80キロ離れた独居の母の介護を中心に起こったこと、その後の施設入所後のことを書いています。

介護19:「認知症の人が「さっきも言ったでしょ」と言われて怒る理由」を読んで--

木ノ下徹さんの「認知症の人が「さっきも言ったでしょう」と言われて怒る理由」をだいぶ前に読みました。たまたま孫の世話で娘の家にいた時に図書館で借りて読んだので、うろ覚えなのですが、このドクター(訪問介護、医療の専門家)の書いていることで一番記憶に残っていることは、「認知症の人は、憶えていないのではなく、そもそも記憶ができない」ということ。私の場合、ついつい母の物忘れで、怒ったことがたびたびありました。まあ、身内ですので言葉も辛らつになりますよね。大阪弁で、「ABK(あほぼけかす)」ですね。でも、この本を読んでわかったことは、少しコンピューターのメモリを例にとって言うと、「メモリに書き込めない(WRIGHT)できない」ということ。つまり、そもそも記憶にない、すなわち一旦記憶したことを忘れたということではないのですね。そう考えると少し、怒りが収まりそうになりますよね。母はそもそも、何等かの物理的な理由でメモリーチップに書き込めなかったのです。ゆえに、私が腹を立てるのはこの本の説明からすると「筋違い」なのです。少し優しくなれる気がしますね。私だけか?

それと、もう1点、記憶力を高める、あるいは戻す?ための、ドリルや脳トレは「何の意味もない」と書かれていること。脳の演算メモリは復活しないという意味だと推測しますね。母に、私の年齢を聞くと、今年からでしょうか-1才でとまったままです。若くしてくれるのはいいのですがね。たぶん今日もグループホームでやっているんだろうなーーーー。