Royue

80キロ離れた独居の母の介護を中心に起こったこと、その後の施設入所後のことを書いています。

介護65:高橋里華さんの「じいじ、最期まで看るからね」を読んで・・・義父母の介護って?

いつも乍ら、近くのブックオフで見つけたこの本、初めて介護に遭遇する人の「介護もの」があれば、読みたくなるのですね。本の題名を見たときは、孫が祖父(じいじ)を介護するのかと勘違いしました。そうではなくて、「嫁が義父(じいじ)」を介護するという意味なのでした。

高橋里香さん(以下、里香さん)、元アイドルとのことですが、申訳ないですが私は知りませんでした。今でも結構コマーシャルにでている方なのですね。この本がでた2021年2月では、「じいじ」は92才とのことですが、母と2才違い(上)ですね。

東日本大震災を機に、夫婦と義父母の2世帯同居から始まっています。「すうっー」と同居し、いつの間にか子供(孫)が鎹(かすがい)になって、里香さんとご主人の介護がうまく廻っているっていう感じですね。人によると言えばそれまでなのですが、そもそも嫁が姑(舅も)を介護されているケースって、どうなのでしょうね。少ないのではないでしょうか。

まあ、そんなめったにない介護のケースなのですが・・・。お金のことや家族間の距離感とか、仕事のこと(転勤族)とか、複雑な事情がからみますものね。私の家のことを言うと、「そもそもそれはない」となってしまいますね。

本の中で納得した点のひとつは、里香さんと夫の親(義父母)への物言いを例に挙げておられましたが、血のつながったもの同士の介護で、私の場合もそうですが、言葉がより辛辣になること。嫁と舅姑間で、里香さんの場合は、その点が逆に良かったと書いておられますね。

私の場合に、母が施設(グループホーム)に入った今になって、やっと冷静に考えられますので、「ちょっと」ではなくて「すごく」言いすぎたことがいっぱいありしたね。私の場合というか、大阪の場合は、どうしても最後は「あほボケかす」になりますし、母と私しかいない中での会話ですもんね。同じ境遇の松浦晋也さんの本の「母さん、ごめん」の心境です。

それと参考になったことがあります。「じいじ」は愛媛で元病院の事務長をしたような立派な方のようですが、この「じいじ」が里香さんの二人の娘(孫)の相手をいつもしていて、自然体で好かれているのですね。一般的には、そうなのでしょうね。多分。私の場合は孫は男ですが、私が思うに、あまり好かれていない?!ようですね。躾めいた小言が原因なのですがね。この「じいじ」を目指さないとだめかなあと反省しきりです。

この本を読み終えて、ネットで里香さんのことを調べてみました。ユーチューブも結構出しておられるようですね。

そして、一つ見つけた記事は、「今年2023年3月」にこの「じいじ」が亡くなっていたということ。本が出版されて2年。その間が気になりますが、きっと里香さんと孫たちに優しく見守られていたと思いますね。ご冥福をお祈りします。