Royue

80キロ離れた独居の母の介護を中心に起こったこと、その後の施設入所後のことを書いています。

介護61:眼科の通院後・・・母に海を見せたくて!

母に海を見せた・・(車窓から見えるのは近くのE海岸)

2023年9月12日(火)に、母をS眼科に緑内障の通院に連れて行きました。もともとは、翌日の13日の予定だったのですが、ケアマネのHさんからの電話で、点眼薬があと1日分しかなくなったので、この日に行ってほしいと要請されたのでした。

このS眼科は、前にも書きまたが、視野検査のような特定の検査以外は、9時にネットで早いもの勝ちで予約を入れ、その順番で自動で電話がかかってくるというシステムなのです。私が9時きっかりにネットで入力しても、いつも20番目台になるので、自動音声の電話は10時前後にかかってくるのですが、この日は、私のスマホの入力が早かったのか、タッチの差なのか、出てきた順番は6番でした。あれっと思う間もなく、電話がかかってきましたので、いつもみたいにゆっくりではなく、すぐに母を迎えに行かなければならないことになりました。

急いで、母をグループホームに迎えに行きました。2階からエレベーターで降りてきた母の足取りはやはり重く、その後に、車に乗せるのも、ほぼ私が介助しないと車の座席に乗り込めない状況でしたね。

母に「歩いているの?」と聞くと、「歩くことないもん・・」というのですが、グループホームの場合は、特養よりも多少は、歩くことができると聞いていたのですが、徐々に杖に頼る割合が多いとスタッフさんも手間がかかるのでしょうね。まあ、気持ちもわかるのですが、今のところ、何かしてもらうにしても個別対応になるのでどうしようもないのです。

S眼科に着くと、6番と順番が早いので、待っている人もおらず、すいすいと診察室の中に入り、検査が始まり、すぐに先生との問診と眼底検査になりました。今回は、眼圧が14となり、前回の17よりは改善しているようです。薬を少し強いもの(トラポストをルミガン)に変更したのが、効いたのでしょう。でも、大阪にいたときは、眼圧が10程度でしたので、まだ高いように思いました。先生は、まだ「保険」をかけたいのか、検査誤差もあるので・・・という言い方でしたね。また、視力(右目のみで左はゼロ)は、1.0とのことでしたが、右目しか見えず、しかもその右目の視野が限られ、上部の見えている部分の視力なのです。視野の話になるといつも、先生は、以前の視野検査の360度の円の中に見えていない部分が黒のドットになった表を出してくるのですが、どうも何回説明を受けても、「これが上下ちょうど逆で、見えてないのがこの辺で・・」とか言われるのです。どうも素人向けに話をしてくれないのか、できないのか、私には困ったものなのです。私も調べようにも、とっかかりがなくて、今回は思い切って無理を言い、その表の写真を撮らせてもらいました。少し、いやそうでしたがね・・。

診察が終わるとまだ9時40分でした。そこで、前々から思っていたのですが、今年の4月3日にこちらのグループホームに来て、ここが海に近いので、海を見せてやろうと考えたのです。以前、母に聞いたことがあるのですが、「ここ、海がすぐそこやねん。」と私がいうと、「そんなん知らんかった。」というのです。グループホームのスタッフの方はあまりに「当たり前」で、そんなこと言う必要もないのでしょうね。

母がいた大阪の家(今の空き家)は、大阪の南東の奈良に近いところなので、山なのですね。私も小さい時は、海に行きたくても遠くて、すぐには行けませんでした。山側に住んでいる人は、海はすぐそこにある「当たり前」の日常のものではないと思うのは私だけでしょうかね。母はどうなのか知りませんが、たまには海も見たいだろうし、目のしっかり見えている内にと思ったのです。

ここのS眼科からは、車で1~2分です。母を車に乗せ、近くのE海岸(小さな海水浴場と隣に漁港があります)の見晴らしのいいところに車を止め、「ほらすぐやろ。Kくん(母のひ孫)もよく連れてくるんや」と話しました。母は、ただゆっくり車窓から海を眺めていました。まあ、ここが海に近いことだけでもわかったらそれでよしとしましょう。

(写真は、車窓からE海岸を見る母です。)